理事長挨拶

― Greeting ―

理事長挨拶
学校法人 獨協学園
理事長 寺野 彰
獨協学園は、2013年10月22日に創立130周年を迎えました。そのルーツは1883年(明治16年)に設立された獨逸學協会学校(旧制獨協中学校)に発します。同校の設立母体となった獨逸學協会は、西周、品川弥二郎、桂太郎といった明治を代表する人物が集い組織したもので、当時ヨーロッパで急速に国力強化を遂げたドイツの先進的な文化と学問とを学び取る目的を持って設立されたという時代背景があります。以来、長きにわたり我が国においてドイツ語を教える唯一の中学校として知られ、医学界、法曹界及び教育界を目指す者の登竜門として日本社会に数多の優秀な人材を輩出してきました。 時代が移り、第二次世界大戦後に混迷の一時期がありましたが、1952年、第三次吉田茂内閣で文部大臣を務めた、獨逸學協会学校(旧制獨協中学校)出身の哲学者天野貞祐の獨協中学・高等学校長就任を転機として、再び力強い発展期を迎えることができました。 天野校長は、戦後、学園関係者の間で大学設置を要望する声が高まる中、関湊という稀代の企業家をパートナーに迎え、「大学は学問を通じての人間形成の場である」との建学理念に基づき、1964年に獨協大学を設立いたしました。 その後も本学園におきましては、故関湊理事長の英断と果敢な実行力のもと、1973年に獨協医科大学、1980年に獨協埼玉高等学校(2001年に獨協埼玉中学校を開学)、1987年に姫路獨協大学を設立し、現在の学園の骨格がほぼ完成いたしました。さらに、姫路獨協大学に医療保健学部(2006年)、薬学部(2007年)、看護学部及び人間社会学群(2016年)を設置し、今日の本格的な文理総合大学として教育分野の充実を図ってまいりました。 獨協大学においては、国際教養学部(2007年)、法学部総合政策学科(2008年)、外国語学部交流文化学科(2009年)、そして2013年4月に経済学部国際環境経済学科を新設いたしました。また、獨協医科大学では、看護学部(2007年)、助産学専攻科(2011年)及び大学院看護学研究科(2012年)を開設いたしました。このように各大学の学部・学科の充実を着実に進めています。 獨協学園は、上述の建学理念のもと、「各校の自主性、独自性を尊重しつつ、ひとつの法人として整合性を以て経営する」という方針に基づき、各校が独自に運営されています。 昨今の我が国における極端な少子化の進行を背景に、私立大学等を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。教育・研究・医療を通じて地域社会に貢献し、社会の変化に対応し、より強固な経営基盤を確立することにより今後の厳しい競争に勝ち残っていくことが求められています。そこで、当学園は、学園本部及び各校が連携し、中長期計画としての「獨協学園基本計画」を1998年より策定し、2年ごとの見直しを実施いたしております。2016年には第10次として、2022年度までの計画を策定いたしました。この計画に基づき、当学園は多様化する社会の教育ニーズに対応できる教育者の充実、本学の伝統である国際交流の重視、キャンパス・アメニティの充実、積極的な情報公開、コンプライアンス体制の強化等を進め、これらを通じて主体的で創造性の高い人材育成をめざし、社会的・国際的貢献ができる人物を養成する所存であります。